ピラティスでは鏡を使わないほうがいい?⇒視覚からの情報を脳へ伝達→細部まで感覚を磨こう(寝屋川市のパーソナルピラティス教室)

鏡はピラティスでは必要ないっていうけど・・・⇒ピラティスが全く初めての人や体の感覚や反応が鈍い人は自分の感覚に頼らないことが大切
「ピラティスでは鏡は必要ありません」って聞いたことありませんか?ピラティス以外のレッスンを行っているスタジオには鏡があることも多いですが、パーソナルピラティスを主にしていたり、スタジオの片隅でパーソナルセッションを行う場合には鏡がないことが多いです。
トレーナーやインストラクターの声かけやタクタイルキューイング(体に触って筋肉のイメージを伝えるキューイング)が頼りですが、彼らが専門用語
ばかりを多用したり、早口でたくさんのことを一度に伝えたりすると混乱して訳が分からなくなります。結果、いつの間にか終わっていたということも
あるようです。
ピラティス初心者や運動が苦手な方、特に体が硬い方は体へのフィードバックがなかなか感じられないことも多く、「聞いたことを体を使って表現することが苦手」ということです。筋肉が硬ければ関節の可動域(動く範囲)も狭く、思うように動きません。そうするとトレーナーやインストラクターが言ったとおりにしようとして、力任せに歯を食いしばって動かすか、まったく動かせないかのどちらかになりがちです。
そんな方をサポートしてくれるのが「鏡」。例えばトレーナーやインストラクターが「骨盤をやや後傾にして」と言われても初心者の方やフィードバックが苦手な方は、自分の感覚でどうすれば後傾になるのか、そもそも後傾とは骨盤をどうすることなのかがピンとこないことが多いので、インストラクターやトレーナーはタクタイルキューイングを使って鏡越しに「骨盤後傾はこっちに骨盤を向けることです」と伝えると一目瞭然です。
視覚から得られる情報量はとても多く、一目で脳にインプットされます。感覚のフィードバックが苦手な方やピラティスの動きに慣れていない方は客観的に正しいポジションを知ること(=自分の感覚に頼らず視覚情報で確認)がとても重要だと考えています。

髄膜種摘出手術⇒腫瘍は約7センチ。15時間かかった手術のあとの後遺症「感覚麻痺」

きっかけは股関節のMRIを撮るために行った2つ目の病院。実は脳だったしびれの原因
ヨガインストラクターをしていた時から、徐々にあった股関節の不具合。股関節が詰まった感覚(小石が挟まっているような感覚)が徐々に大きくなり、バスや電車で座っていて立ち上がった時にはすぐにはおもうように歩けず、レッスンが立て込んだ日の帰りは足を引きずって痛みにこらえながら帰る日々。そんなことが常態化していました。その一方で、今から7~8年前に突如、左ふくらはぎからつま先までが動かなくなったことがありました。
すぐに知り合いが紹介してくれた病院に行ってみましたが、診断は「腰椎ヘルニア」もともと30代のころに言われていた部位でもありました。
直感で「今頃出てくるものか?こんなしびれの状態で出るの?」という疑問があったので脳のMRI撮影を希望しましたが取り合ってもらえませんでした。
それ以降、この病院に行くことはなく月日がたちました。
突然来る「しびれ」に悩まされる日々。長時間、正座をした後で立ち上がるとうまく歩き出せないことがありますよね。そんな感じが何度も続き、やがて上半身にも広がっていきました。痛みはなく、時間もわずか数秒から数十秒。不思議なことにしびれから解放されると普通の状態に戻ります。走れるし歩ける。レッスンも問題なくできるし、アシュタンガヨがの資格も取りました。(←ギリギリでした。入門編のようなものです)
そんな時にコロナにかかり、しばらくレッスンもできずにいて久しぶりにレッスンを再開。この日は午後から寝屋川公園駅近くにできた新しい病院に
股関節のMRIの予約をしていました。駅からシャトルバスがあるので歩きづらい私にとっては通院が楽だろうということ、新しい病院なら最新の設備が
整っているかもしれないという期待がありました。
実はこの2~3日前には初めて左の顔に麻痺がおこり、同じ日の晩には見ながら手を伸ばしてご飯茶碗を手に取ろうとしているのに、茶碗の中に手を突っ込んでしまうこともありました。初めて感じた「恐怖」でした。
先生に顔の麻痺やお茶碗が手に取れなかったことを伝えると大慌て。「股関節どころじゃない。それは脳よ。ここには脳外科はないから今すぐ探すので待っていて。」聞いた私はびっくり。そばにいた看護師さんが事務員さんに連絡をし、すぐに脳外科のある病院を探してくれました。幸いなことに自宅から車で15分ほどの「畷生会病院」(大阪府四条畷市)で診てもらえることになり、MRI検査の結果、診断が下されたのは「髄膜種」でした。
あの時の迅速な整形外科の先生や事務員の方の対応、コロナ禍で午後の診察やベッド数に限りがあっても受け入れてくれた畷生会の皆様、
何より一度目に行った病院で不信感があった私が感覚がなくなるような不安やしびれに関して気楽に話せたのは、整形外科にしては珍しく同じ女性の先生だったことが幸運だったかもしれません。
感覚麻痺は治らない⇒視覚から情報を得て体に動きを叩き込む。脳内に「ボディマップ」を作ろう!

感覚麻痺を通じて私が得たものが2つあります。1つは「鏡」の大切さ。感覚がない私にとっては鏡は客観的に正しい感覚を養うのに重要なアイテムです。もう1つは筋肉が落ちたことで知った「筋肉がない方の体の感覚」特に高齢者の方の気持ちを想像することができました。
運動初心者やピラティスが初めての方は、まず脳内に自分の体の地図を作る!
初めての場所に行くには、カーナビ、グーグルマップ、紙の地図などのツールを使って目的地へ向かいます。まったく知らない場所なら迷うこともありますよね。でも、中には紙の地図を見ただけで鳥の目のように空から俯瞰して全体像を把握して、方向が分かり迷うことなくスムーズに目的地にたどり着ける方もいます。(実際、大学生の頃にバイト先で知り合った先輩はそんな方で、タクシー運転手の方にドライバーへの転職を勧められた経験があると聞きました驚)
同じように、同じ運動をしても頭で論理的に理解する前に体の感覚で習得することができる方もいます。「運動神経がよい」と言われたり「体の反応が良い」と言われる方たちです。
私は運動神経が良くも悪くもなく普通でしたが、感覚でとらえるのが苦手でヨガやピラティスを始めたころはイメージというものが頭の中で浮かばなくて苦労しました笑。その上、病気で左半身の軽い感覚麻痺があるので訳が分かりません笑。
ここで考えたのが「目視する」ということです。目からの情報をしっかりとらえ、頭の中に自分の体の地図を描いていく作業をコツコツとこなすことでした。この作業には鏡が必須。足元は見えても体の全体像はわかりませんし、頭の位置どうなっているかもわかりません。鏡があればちらっと見て確認ができます。
また、体全身は鏡では映りきらないこともあるので、携帯で自撮りや動画を撮影して細部まで確認をします。この地道な作業が詳細な体の地図を作ることに繋がります。自分の感覚という「主観的」なものではなく、鏡や携帯での写真や動画という「客観的」なもので脳内に地図(ボディマップ)を作ることを今もやり続けています。
年齢や体形は関係ない!コツコツ努力することが大切
教室には今は13人の生徒さんがそれぞれ、週1回のペースで来られています。以前より少なくなったといえど、今も寝屋川市は子供が多く、働いているお母さんも多い街です。一人っ子の親よりも2人や3人、時には4人や5人以上のお子さんがいらっしゃるい方もいて活気のある街だと感じています。
そんなお母さんたちは朝早くから夜遅くまで目まぐるしい毎日を送っていますが、その合間に時間を作ってレッスンへ通ってくださる方には私が持っている知識と技術、能力をすべてお伝えしています。
中には腰椎ヘルニアの後の運動療法で来られている方、坐骨神経痛と言われて膝の痛みもある方、そのほか肩こりや腰痛でお悩みの方などいらっしゃいますが、早い方は3か月を迎える前に体の辛さが減り、仕事や日常生活が楽になったと仰ってくださっています。
年だから。運動が苦手だから、太っているから・・・などとあきらめずに未来の自分が楽しく人生を歩むためには健康な体つくりを始めて見ませんか?私もまだまだ発展途上。一緒にピラティスを通して楽しい時間を過ごせればと思っています。