グループレッスンとパーソナルレッスンはどう違うの?(ピラティスのグループもパーソナルもできるインストラクターAMI)
グループレッスンは個々への指導よりもみんなができることを優先
毎週金曜日の午後からは体幹トレーニング、土曜の午前のレッスンはピラティスレッスンをスタジオで行っています。どちらも姿勢を良くするためのインナーマッスルを意識した内容なので、他のスタジオやインストラクターが行っているレッスンよりは「呼吸」と「インナーマッスル」を意識していただけるような声掛けをしながら行っているのが特徴です。
グループレッスンはパーソナルレッスンとは違って個々のお客様へのアドバイスは難しいものです。スタジオでは60分のレッスンを行っていますが、時間内に終わることが原則なので、どうしても限られた方(動きを間違ったり、良く動けない方、高齢の方などが中心)へのサポートだけになってしまいがちです。上手に動ける方や経験者は目で見て確認をしていますが、上の写真のようにそばへ行ってタッチングでのサポートはできないことが多いです。
その分、参加してくれるメンバーと動きを念頭に置き、全員があまり差がなく楽しめるような内容を考えながら行うようにしています。
グループのメリット~共感しながら楽しめる~
グループのいいところの一番は「共感」ではないかなと思います。とくにピラティスのロールダウン&ロールアップなどの難しいエクササイズの時は
「あー、起き上がれない~っ!!」「無理~っ!」というような声も出て、自分のできなさ+周囲も同じくできてない=笑いに持っていけるという現象が起こりワチャワチャしています笑。エクササイズ自体は誰もできません笑。でも、それ以上にみんなができないことにお互いが笑ってしまい、それが楽しいという状況です。「私もできないけどみんなできてないやん」という安心感があるのかもしれません。
「やっぱり難しいよね~笑」「お腹のお肉がねえ。。笑」という感じです
グループのデメリット~正確なエクササイズがわかりづらい~
限られた時間内でレッスンを行うということは、当然のことですが個人個人の体やレベルに応じた指導をする時間はほぼありません。なのでエクササイズに慣れていない方に対して、「レベルが高いかもなあ。。。」と思うエクササイズを行うときは、「腹筋運動で首が痛くなりやすい人は、数回休んでも大丈夫ですよ~」などと先に声かけはします。その方にとって負荷の高い運動をどう工夫すればできるのか?という個人に応じた詳細なお話はできません。
逆も然りです。つまり。ある方にとっては「簡単すぎるかもなあ」と思うエクササイズを行うこともあります。でも、レベルが高い運動ができる方は運動初心者ではないので、自分で調整をすることに長けている方もいらっしゃいます。それほど気にすることはありませんが、自己流にならないように注意してみています。
インストラクターにとっては歯がゆい場面ではありますが、グループレッスンにおいては避けられないことでしょう。
パーソナルレッスンのメリット①~お客様に応じたカスタマイズメニューの提案~
パーソナルレッスンを受ける醍醐味の一番は「自分のレベルや目的に応じたエクササイズをしてもらえる」ということでないでしょうか?実際、私も自分の体のメンテナンスのためにパーソナルレッスンを1年近く受けていますが、体へ効果が出てくるのは早いと感じています。
なぜでしょうか?それは言わずもがな、その時の自分の体の状態に合わせたエクササイズを毎回提案してくれるからです。これは、その時に自分の体にとって最適なエクササイズがいつもできるということになります。
疲労が強く、あまりエクササイズができそうにないなあというときにはストレッチ多めの内容を、最近、体が軽く以前よりも動けるようになってきたかもと感じているならばウエイトを使う、エクササイズの難易度や回数をアップするなどとインストラクターやトレーナーはその都度工夫をします。
したがって、ヒアリングは必須です。毎回、体の状態を見てチェックをし、ご自身の感覚、会わなかった時間の生活スタイルの変化の有無などをそれとなく聞きます。コミュニケーションは欠かせません。
パーソナルレッスンのメリット②~日程を相談できる~
もう一ついいところは、スポーツクラブやジム、スタジオのようにレッスンスケジュールに自分の時間を合わせなければならないことが少ないという点。
もちろん、営業時間はあるのでその範囲ということになりますが、例えば、私が過去に勤めていたスポーツクラブでは「レッスンに遅れたらスタジオに入れない」「レッスン中はスタジオから出られない」「出たら再度入れない」というルールがありましたが、そういったことは特にありません。遅刻も事前にご連絡があれば5分程度は問題ありません。
営業時間外でも、大抵は相談すれば30分程度の延長はOKの所が多いです。(例:通常は夜の21時まで営業、最終受付が20時のところを、相談して他のお客様に迷惑が掛からないようなら20時半からの予約を受けてもらえるなど)
仕事や部活などで遅くなる方や遠くから通って来られる方は交通事情、急なスケジュール変更で行けなくなることもあります。
「前日の○○時までにキャンセルならばキャンセル料なし/レッスン料消化をせずに振替OK」というお客様が通いやすいルールを設けているところも多いようです。それだけパーソナルレッスンを行っているインストラクターやトレーナーはお客様に寄り添うことを重要視しているのだろうと思います。
パーソナルレッスンのデメリット~価格が高い~
パーソナルレッスンを受けたいと思っていても「お金」が高くて躊躇している。。。という方もいらっしゃるのではないでしょうか?グループレッスンならば月4回通って1万円程度のところもあるけれど、パーソナルレッスンならば1回で1万円ぐらいというところも少なくありません。
戸惑いますよね笑?
しかしながら、その金額を払ってでもパーソナルレッスンを選ぶ方もコロナ禍以降増えてきました。健康への意識が更に高まったことに加えて、
元気を保つためには他の人とと同じではなく、「ちゃんと体のことを知らないといけないかも?」という気持ちが芽生えた方が多くなったのかも?と感じています。
実際、私の教室や過去に勤めていた北浜のスタジオでパーソナルピラティスを担当していた時には、「グループのレッスンやスポーツクラブにも通ったけどよくわからなかかった。。。」という声をいろんな方からお聞きしました。
パーソナルレッスンは初心者にこそおすすめ
実は、パーソナルレッスンは初心者こそおすすめ。
なぜか?それは「トレーナーやインストラクターがお客様の体や目的に応じて丁寧に指導してくれるから」
グループレッスンのインストラクターももちろん誠心誠意、お客様の事を考えて指導をしていますが、「すべてのお客様の体や目的に応じて」指導するのは不可能に近いこと。10人いれば10通りの体の状況や状態があり、目的も違います。それを同時に行い叶えるのはやはり不可能でしょう。
その点、パーソナルレッスンは目の前のお客様は1人だけ。その方だけに集中をしてレッスンを行います。
ヒアリングを行い、今の体の悩みを聞いて改善したいところを教えてもらいます。コミュニケーションを取りながら目的にむかってどんなエクササイズをすればよいのかを考え、実践を繰り返す。そして、レッスン前後の変化を確認する。この作業を丁寧に繰り返します。
初心者の方は痛みや辛さ、変えたいところはわかっても、体がなかなか思うように動かないことが多いもの。お腹を引き締めたくて腹筋運動をしているけど首が痛くなる、ヒップアップの運動をしていたら腰が痛くなるというのは目的の所の筋肉が使えずに代償動作を行っているからです。
この「代償動作」をしないようにトレーナーやインストラクターが言葉や動作でサポートをしながら、エクササイズを続けることが大切なんです。