チャイルドポーズで股関節が痛いときはこうしよう!(ピラティスとヨガのインストラクターAMI)
股関節を曲げる筋肉が硬い=股関節が詰まる⇒痛みへ
ヨガのレッスンの中で一旦、休憩を取るときに良く行われるチャイルドポーズ。頭が少し下がるポーズなのでリラックスさせる要素があるポーズですが、
股関節が詰まりやすいかたは、このポーズだと少々辛い方もいるのではないでしょうか?
じゃ、どうすれば気持ちいいチャイルドポーズが取れるのか?股関節の詰まりの原因は何なのか?考えてみましょう。
レッスン中にお休みするときに、寝転がったりするのはいいのですが時間が短いと次のポーズへ繋がりにくい。しかも人目も多少気になる。。。なのでちょっと我慢してチャイルドポーズでお休みしているのではないでしょうか?
股関節が詰まりやすい方は股関節を曲げるときに詰まります。なので曲げっぱなしでキープするということが詰まりを感じ続けることになるので辛くなります。
更に、股関節が常に曲がった状態だと、詰まるだけではなく「痛み」を誘発させてしまいます。
では、なぜ股関節が詰まるのでしょうか?これには大きく3つの原因があります。
それは股関節を曲げる為の筋肉が硬くなっていること。加えて股関節を曲げる為のインナーマッスルが上手く使えていないこと
の両方が原因。さらに股関節を伸展(股関節を伸ばす)ことができなくなってしまっていることが考えられます。
①股関節屈曲筋群の柔軟性が足りない⇒股関節を伸展させる
上記の図の青い下線印が主に股関節を曲げる為の筋肉です。簡単に言えば「太腿の前側(大腿直筋)、横(大腿筋膜張筋)内側(長内転筋)」と恥骨に
一番近い内腿の筋肉(恥骨筋)
ごちゃごちゃ書いてますが笑。。筋肉の名前を覚える必要はなく「太腿全体が硬いと股関節が詰まりやすいのかあ~」と覚えるだけ。
そして「硬いところは頑張って働いてくれていることが多いので、ケアしてあげないといけないなあー」と意識してあげることの方が重要です。
これがストレッチやリリースということにあたります。人間でも働きすぎたら休養と栄養をとって休まないと病気になります。筋肉も同じこと。
「硬い=働きすぎ(使いすぎ)=休ませる(ストレッチやリリースでケアをする)」というルーティンが必要です
②腸腰筋を使えるようにする⇒ローコアの意識を持つ
ローコアとは「下腹」のこと。つまり女性がよく悩む「お腹ポッコリ」の位置です。ここが上手く使える為には、上記の図のお腹の筋肉が上手く使える
必要があります。特に腹横筋と腹斜筋(内腹斜筋と外腹斜筋)です。これらのお腹の筋肉は胴体を曲げたり、ねじったり、または呼吸をするときに使われますので股関節の動きに関係ないように思われますが、お腹の筋肉の正しい使い方がわからずに脚を曲げることをずーっと行っていると、股関節の筋肉が硬くなりやすいです。なぜでしょうか?
それは、腸腰筋という股関節を曲げる為のインナーマッスルの1つである大腰筋はこの奥にあります。大腰筋は腰の筋肉です。(腰の上あたりから骨盤の前を通り、内腿へくっついている筋肉)お腹の筋肉が正しく使えないということは腰周辺に負担をかけてしまいがち。つまり、股関節を曲げる筋肉を硬くしてしまうので詰まりやすい原因になります(上記①の文章内容参照)
体の背面側(背中やお尻、腰など)と前面(お腹や胸など)は表裏一体。拮抗する力が働きます。(片方が伸びているときは片方が曲げられている言う逆の作用を持つ)したがって、股関節をスムーズに曲げる⇒股関節屈曲筋の柔軟性が必要⇒逆側のお腹をしっかり鍛えて使える力が必要、ということです
③股関節が伸ばせる姿勢を意識する⇒骨盤を安定させる力を持つ
骨盤が前に傾いている人は「反り腰」です。つまり、上の図でいうと骨盤前傾タイプ。正常な状態に比べると股関節の空間が狭くなるために、股関節を曲げるときには更に空間が狭くなり、詰まりや痛みを起こすことが多くなります。
ということは、骨盤を正常な位置に留めておくことが必要。これが「骨盤の安定性」です。この安定させる力が弱いと骨盤が傾いて前傾や後傾になってしまいます。ちなみに後傾の場合でも股関節は詰まりやすくなります。なぜなら、大腿骨を前に押し出してしまうことで股関節の空間が狭くなってしまうからです。
チャイルドポーズで股関節の詰まりを感じたら⇒膝と膝を広く広げる
さて、股関節が詰まる大きな原因を3つ挙げましたが、これ以外にもまだありますが、チャイルドポーズの時に詰まりを少しでも解消するには
「膝と膝の間を大きく広げること」が一番早く簡単にできる方法です。しかも、あまり目立ちません。人目も気にならずに休めます。
何故、膝を広げるとラクになるのか?⇒骨盤に対し外向きに大腿骨がはまっているから
股関節は上記の図の青いマーカー印の部分の関節。大腿骨が骨盤に対して外向きにはめ込まれているのがわかりますよね?
膝を大きく開いてチャイルドポーズをするということは、本来の股関節の角度に近づきます。股関節が詰まりやすい方は何らかの原因で股関節の空間が狭くなっていることが多く、膝を閉じた状態では股関節がより詰まる方向に動かすことになるので、従来の角度に近づけた方が空間も広がり、詰まりを感じにくくなります。痛みがある方はなおさら、無理をせずに「膝を開いたチャイルドポーズ」を取りましょう。
体の動きを正しく覚えることで痛みや辛さのない体へ
私の教室では、「猫背」や「肩こり・腰痛」など姿勢不良による辛さを訴える方が多く来られます。もちろん「下腹ポッコリ」をなくしたいという理由で来られる方もいらっしゃいますが、美容は健康な体を取り戻すことを続ければおのずとついてくると考えます
姿勢を良くしようと思えば、体幹の力が必要です。ボディラインを美しくするにはもちろん、アウターマッスルの強化も必要ですが、インナーマッスル使い方がわからないまま続けていると腰や肩、首、手首に支障をきたしやすく、トレーニングも続けられません。
ピラティスはそんな体幹の力を鍛える、使える体を学びながら楽しむエクササイズです。地域のお母さんや主婦の味方になれるようにリーズナブルな価格で行っています。是非一度、体験にいらしてみてくださいね。ご予約は下記のウェブから可能です。